• りりまっぷ@日詰

まんがめし喫茶 ひよこ堂 ~くず野菜のスープと母の笑顔~

2020年12月20日

日詰に まんがめし だと!?

漫画が大好物のしわりり・メンバーNは、商店街に「まんがめし」を提供する店がオープンしたという情報を嗅ぎつけ、いてもたってもいられねぇ! ということで仲間を引き連れ現場に向かった。
もちろん、メンバーの正装「鬼滅の刃」の衣装に身を包んで。
かまぼこ隊の出動である。

猪突猛進 !!!!

店主の畠山日和さんは突然のコスプレイヤーの訪問にも喜んで応じてくれた。
「可愛い、家にもネコがいるんですよー」と鬼滅の刃・伊之助に扮したメンバーNをナデナデ。猪のコスプレでも可愛さを感じてくれるとはレベルが高い…なんてことを思いながら猪マスク越しに頬を赤らめるメンバーN。鬼滅の刃・最終巻、伊之助とアオイの恋愛模様を回想してしまう。

・・・ ・・・ ・・・

店主の畠山さんは盛岡市玉山出身、理科や数学が好きで盛岡工業高校に下宿して通った。卒業後、製薬会社に勤めたが、食の大切さを伝える仕事を目指し退職。調理やネット喫茶での仕事を経て、ずっとやりたいと思っていた「まんがめし喫茶 ひよこ堂」をオープンすることになる。

「小さい頃は食べるのが苦手だった」と話す畠山さん。
給食も時間内に急いで食べなければならず嫌いだったと振り返る。
転機は漫画にでてくる美味しそうな料理とそれを無我夢中で食べる登場人物を見た時だ。

漫画が食の大切さを教えてくれた。その大切さを「まんがめし」という形で伝えたい。

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工業高校出身の畠山さんは、店の改装も自分で取り組んだ。
「ホーマックで木材を買ってきてやるんですよー、そのテーブルも自分でつくりました」とさらっと。
えっ!?これを自分で作ったんですか!?
メンバー(今日は全員男性)は驚きのあまり間を空けてしまう。
「なんでも熱中すると、とことんやっちゃうんです」と畠山さん。

様々な分野に熱中する畠山さんはバンドマンの側面も持っている。
21歳のときに音楽をはじめ、自宅では防音ルームを完備。歌の練習は毎日、バンド仲間との練習は月2回。こちらにも力を入れている。
バンド名は「Red Amber」。
最近CコードとFコードを寝る前に必ず練習しているギター入門者・メンバーKは崇拝するような目でみている。

とそんな話をしているとついにでてきた「まんがめし」
噂の「泥棒パスタ」である。
これは映画カリオストロの城で、ルパンと次元が取り合ったものか!! と話しながらパスタを取り合うメンバーNとK。

食べ終わったら満面の笑顔・・
ほわほわ・・

ワンピースのサンジが作った料理にワクワクした小学生時代。
夜勤に行っている母を待っている間、家にあった「くず野菜」でつくったスープ。
「仕事から帰ってきた母がすごく嬉しそうな笑顔だった」と話す畠山さん。
これが初めての「まんがめし」だった。

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漫画から学べることは沢山ある。
私の人生にも大きな影響を与えている。

この店で、私は食の大切さを伝えたい。
そして、人生をより豊かにするきっかけを漫画からもつかんでくれれば。

店には畠山さんお勧めの1000冊を越える漫画が並んでいる。

猪マスクをかぶり、少し疲労しているメンバーNが、店自慢のポーションドリンクをマスクに空いた鼻穴からこっそり飲んで回復した後、コスプレイヤーが集う「しわりり」もこの場所で羽ばたこうと誓いました。

※かまぼこ隊:鬼滅の刃ファンの間で、炭治郎と善逸、伊之助のグループをそう呼んでいる。

<鬼滅の刃・伊之助に扮したメンバーNより>
しわりり・メンバーNです。マスクで前がよく見えないこともあり、お仕事の邪魔ばかりしてしまいましたが、店主の日和さんは優しく微笑んで頭を撫でてくれました。ほわほわしました。とても落ち着く不思議な空間です。また行きたいです。

まんがめし喫茶 ひよこ堂